トラッカーズヒッチの手順を紹介(解けにくく手順が簡単)、、荷台の荷物をロープで縛るテクニック
- 2018/2/27

トラックの荷台で荷物をロープで強く縛りたい時、またアウトドアで木に張力(テンション)をつけてロープを強く縛りたい時に役立つロープワークテクニック、できるとカッコいい技術 “トラッカーズヒッチ”を今回は紹介したいと思います。
しかもここで紹介される形は簡易型で覚えやすく、解けにくい結び方の手順になりますので、きっと役に立つと思います。ぜひ身につけてみて下さい。(南京結びよりも失敗が少ないですよ)
このテクニックは滑車の原理をロープに応用したものですので、小さな力で強く引き付けることが出来ます。コツさえ掴んでいれば女性や子供の力でも充分な強度を保つことが可能です。
では早速手順を説明致します。
(※前提としてロープの先は前方に既に巻き付けられて固定されているものとします)
まずロープに対して左手を添えます。
小指の内側から外側に添って反時計回りに輪っかを作ります。
先程の輪っかにロープの腹を少しだけ通します。
右手の人差し指と親指でつまむとこの形になっていると思いますので、
思い切ってキュッと手前に引っ張ると、画像の様な輪っかが出来上がるはずです。
手前のロープ先を手繰り寄せてグルっと引っ掛けたいところに通して、
ロープの先端を先ほど作った輪っかに通します。
後はロープの先端を手前にギュッと引っ張るだけです。何度かキュッキュッと引くとその度にロープが締まっていく感覚が手に残ると思います。
別角度から見るとこの様な感じになっていると思います。
後は根本を縛るだけですが、
ふた結び(ツーハーフヒッチ)あたりで締めておけば良いでしょう。ふた結びについては後で改めて説明します。
そして、このトラッカーズヒッチには応用編があります。
それはロープが極端に長かったとして、もしフックが手元にあるなら
はじめに作った輪っかにロープの腹を通して
ロープの腹をそのまま手前に引いて、
フックに引っ掛ければ、わざわざ長いロープの先を手繰り寄せて巻き付ける必要なく締め付けることができるのです。トラックの荷台の脇にはL字型のフックがついていますのでこの応用が利きます。(※このロープの腹をフックまで手繰り寄せる手順は南京結びでよく使う技術をトラッカーズヒッチに応用したものです。)
南京結びとの違いは不慣れな人が結んでも解けにくい事です。(南京結びは輪っかを二つ作って滑車の原理で引き付ける結び方ですが、上部の輪っかが解けてしまうと一瞬で崩れてしまうので経験が必要です)
後は先程と同じ様にふた結び(ツーハーフヒッチ)で縛ります。
まずひと結び目を作って、
ふた結び目を作って、
ギュッと締め付けて完成です。
どうでしたか?
このての結び方は人に習うと肝心なところが速くて分かりにくくなることがありますが、これだけゆっくり細分化すれば理解もしやすく、後で練習もしやすくなるのではないかと思います。
何度か練習すればすんなりとマスターできると思いますのでぜひ一度挑戦してみて下さいね。
今日もブログに来てくれてありがとうございます。またね
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