駅ナカの売店って結構コロコロかわりますよね。この間までパン屋さんだなって思っていたら、いつの間にか“プリン屋さん”にすり変わっていたりだとか。
それでたまにもの珍しいモノがあったりするとお土産に買って帰ろうかなーなんて事も思ったりします。
しかし定番の魅力には勝てなかったりして、とくに何というかまあ冬の寒い時の“たい焼き”ってスゴいですよね‥
大事なことなのでもう一回言いますね、道すがらたい焼き食べたい時ってありますよね?
でも大抵は素通り出来てしまうんですが、今日はどうしても我慢できませんでした。
しかし、単に一人駅のホームでむしゃむしゃ食べてるのも嫌だなーって思ったりしまして、ちょっといつもと違うことしてみようと考えてみた訳であります。
別に奇抜なことをしたわけではありませんが、何というかサクラごっこをしてみたのです。私が買う姿を見てどれだけの人がたい焼きを買うのかなって実験してみたくなったのです。変ですか?
そうこうしていますと一人女性の方がたい焼き食べたさそうな様子で且つちょっと我慢した様子で売店の前を素通りしようとしていました。
“今だな”
心の中で決心すると、売店のおばちゃんに
「ひとつ‥そこのあずきのヤツ(鯛焼き)下さい」と声を掛けました。
財布の中の小銭をじゃらじゃら取り出して、ホカホカのたい焼きと交換する。
ほわっと温かいその鯛焼きの温度に思わず顔がほころぶ。会心の演技です。これは決まったかもしれない。
さりげなく後ろを振り向くと、さっきの女の人が既に私のうしろに並んで小銭をじゃらじゃらしているではありませんか‥
成功です。
私はホカホカのたい焼きと同時に女性の購買欲もゲットしたのです。「ダイエット中だったらゴメンね」と申し訳なく思う気持ちと、ささやかな高揚感でいっぱいでした。
これで一人寂しくホームでたい焼きを食べることもなくなりました。
ついでにいうとさっきの女性の後ろにはこれまた鯛焼きに後髪をひかれているおじさんがいて、どうしようか迷っている素振りをみせています。
私は目を合わさずに、そっと袋から鯛焼きにを覗かせてあげました。
その見知らぬおじさんもまもなく鯛焼きを買っていきました。二人目ゲット‥
まあ、たいした話ではありませんが、駅ナカの鯛焼きは人が買うのを見ると、思わず買ってしまうという不思議を書いてみたかったのです。
しょうもない話を聴いてくれてありがとう