大人になると嘘が多くなるけど、あまり責めないでね

フクロウさん完成(木彫り)
フクロウさん完成(木彫り)

人から相談を受ける場合、あまり人の話を遮らないですとか、仕事場から離れた場所で聴くと良いだとか、実は“相手の話す内容を把握する”ということよりも大切そうな事は沢山あると言われています。

そのような中でも人の話や相談事を聴く上で大切なことは何ですかと問われれば、最終的には「嘘と共に生き、人に恨まれることを覚悟することです」と私は応えています。

難しいことを言っているように思いますが、人の話や相談というのは結局のところ秘密を共有するということに繋がりますので、結果としてそうなってしまうのだなと思うわけであります。

なぜなら人から聞いてしまった話や秘密を誰にも洩らさずに墓場まで持っていくという行為は想像以上に苦しいものですよね。そして難しい。

そして告白する方も口に出したが最後自分の意にそぐわず秘密が拡がってしまう可能性がある事を心の奥のどこかで覚悟しなければならないと思います。

覚悟するという事は結果的に他言されてしまったとしても恨まないというコトです。

秘密をバラされてしまったのだから恨みもするだろうとお聞きのあなたは思うかもしれませんが、でもですね、想像してみて下さい。秘密を聴いてしまった方はその事実を知らないものとしてこれから生きて往かなければいけないのです。知らんふりをしながら生きるということは嘘をつきながら最期を迎えるという事です。

つまるところ嘘と共に生きるとはこういうことです。

時にあなたのその秘密を守るために意にそぐわない嘘をつき、結果耐え難い非難を受けることもあるかもしれませんよね。その時相談したあなたは話を聴いてくれた信頼すべき相手に哀しい状況を強いることになるかも知れない‥

秘密の相談をした上でそれを洩らさないで欲しいと懇願するということはそれほどまでに相手側に負担を強いることになりますよね。グッと想像しやすくなったのではないでしょうか。

そうであれば先程の“結果的に他言されてしまったとしても恨まないこと”という発言も肚に落としてくれるものと信じております。

しかしながら、話を聴く側はそれでも恨まれることを覚悟しなければならないのかもしれません。何故なら先程の話の筋を頭で理解出来ていたとしても、結局のところ人は許してはくれないからです。

何だか矛盾してないかと思われるかもしれませんが、これはしょうがないことなのです。何故ならこのどうしようもない矛盾こそが人間の本質なのですから。哀しいですよね‥

繰り返しになりますが、人様の話に耳を傾け、寄り添うには、“嘘と共に生き、人に恨まれる覚悟”が必要なのです。

だから一見冗談まじりに適当な嘘を吐きつつ生きている大人を正しさという物差しで測って軽蔑してはいけないのだと思います。

様々な人生の歩みを見てしまった大人は理路整然とした正しい世界では生きてはいけなくなってきます。皆言えないことの一つや二つを持って生きているのです。

若いときには理解できなかったのですが、生きるには嘘っぽい物語が必要なのです。

作成者: 仲 高宏

主に日曜大工(diy)やハンドメイドに関するお役立ち情報を発信しています。 電動工具の扱いや、木材の加工方法、便利な補助道具の紹介を記事にしています。 最近は「木彫り」や「切り絵」も始めました。 住まいは古の都、奈良県奈良市、子供二人の四人家族です。