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ハタガネの使い方を紹介、接着剤と一緒に使うと相性が良いよ【繊細な箇所を密着保持させる】
- 2017/2/27

今回は接着剤と相性の良い道具を紹介します。
その道具の名前は“ハタガネ”といい、構造的には金属製の角棒に小さなツメとネジが二つ付いている道具で、用途としましてはモノを長時間二つのツメで締め付けたまま保持し続けるのに使用します。
百聞は一見にしかず、上の画像がそのハタガネなのですが、角棒の上をスライドするツメでおよその位置を決めることができ、そして頭のネジを捻ることでツメとツメの間をギリギリと締め付けることができます。
さて冒頭で接着剤との相性が良いとの話をしましたが、実はこのハタガネの締め付けたまま保持するという仕事が、接着剤の能力を最大限に活かすのにピッタリなのです。
よく「接着剤が弱くて、くっつけたモノがすぐにとれてしまった」などと話す方がいらっしゃいますが、本当は接着物がこの様な道具で長時間密着保持できていれば、接着剤自体は簡単に外れることはまずありません。
木工用ボンドでも上のルールさえ守れば強力な接着力を誇ります。
実を言いますとこのように接着対象物を密着保持させる道具はF形クランプやC形クランプなど他にも沢山あるのですが、今回ハタガネを紹介しましたのは、それらと比べて、ミニサイズのモノを固定するのに向いている事と、締め付けの力を調整しやすいという優位点が存在するからです。もちろんネジの力を使っていますので、強力な締め付けも可能です。
上の画像はF形クランプですが、棚作りなどの比較的大きな工作物を作るときに役立ちます。
ではハタガネはどうなのでしょうか?次の画像をご覧ください。
これはミニチュアサイズの木彫りのフクロウなのですが、足下をハタガネでしっかりクランプしている事が見てとれると思います。
実はこれ先日、木彫りのフクロウさんの爪が欠けてしまい、修繕の為に木片をくっつけているのです。
これはハタガネだから出来るのであり、これを例えばF形クランプで固定しようとすると上手く挟めずにはぜてしまいます。
同じ用途であったとしてもサイズが違うと使う道具も変わってくるという良い事例だと思います。
後はこの状態で丸一日乾かしておくと強固に接着します。
そして、くっついたら爪の形状に削り出せば修繕は完了です。
以前に書いた記事のリンクも貼っておきます。こちらは棚作りでのクランプの使い方です。
この記事を読んでいただけるとニュアンスの違いがよく分かるかと思います。