金魚にエサやらんとアカンから帰るわ

金魚鉢に金魚
金魚鉢に金魚

夏が美味しいビールの季節であるように、金魚鉢で泳ぐ金魚を眺めるのもまた夏が良い。夏というのはそう、冷たそうでそれでいて爽やかなものとセットにすると良い様な気がするな。

社会人になってお酒の席が増える方もいらっしゃるかと思いますが、全部が全部 最後まで付き合うとなるとこれまた大変ですよね。

皆わかっているんだけれども、どうも抜け出しにくいものそれが飲み会です。出来ればこれもつつがなく爽やかにお愛想したい。

せっかくビール何かでノドが爽やかに潤っているのに、途中でジメッとした感じにしちゃうのはどうも粋ではないと感じるのは私だけではないはず。

さて飲み会で途中退席するときの常套句って皆さんお持ちですか?ウジウジしているよりはキッパリ宣言して抜け出す方がまだましですが、それでも「真面目か!」って突っ込まれてしまいます。

地域差はあれども適度な嘘(方便)で逃げるのがマナーってところはあるかと思います。しかしこれ 中々言い出しにくいものですよね。

そこで話半分で聞いて頂きたいのですが、実は関西地域のおじさん達の飲みの席ではこんな定番の常套句があるんです。

「お!わるいな~ そろそろ家の金魚にエサやらんとアカンから帰るわ」

そう言葉を残して、自分の分の勘定を仲間に渡して立ち去るのです。

それに対してこれまた定番のように

「ほな、べっぴんさんの金魚によろしく!」や「えらいヤキモチ妬きな金魚さんですな~羨ましい」などと言ってすんなり見送るのです。

ん‥金魚? べっぴんさんの?

初めてお聞きになられる方は何のことって感じるかと思いますが、実はこれ奥さんや彼女さんを「金魚」に見立ててお互いに発言しているんですね、変わってるけれどもちょっと面白いでしょ?

金魚鉢に金魚
金魚鉢に金魚

確かに「妻と子供が家で待ってますので‥すいません」等と言ってしまうのは少し気が引ける様な気がしますが、これだと適度にとぼけた雰囲気になりますよね。それにしても金魚にエサってねえ‥

そんなもんの為に抜け出すなよと言われそうなものですが、そんなときは「すいません、ヤキモチ妬きなもんでね」と一言添えれば何となく、向こうも察してくれるという具合で、つまり「ほな、べっぴんさんの金魚によろしく!」に繋がる訳です。独り身の人なんかはちょっぴり嫉妬の意味も込めて、「えらいヤキモチ妬きな金魚さんですな~羨ましい」と言って冷やかす訳です。

昭和な感じですよね‥

残念ながら若い世代ではこういったお約束のやりとりは消滅しかかっているのですが、しかしですね、個人的には是非ともこの昔のオジサン達が編み出した常套句のやりとり何かは残したいなと思うのです。

この際 本当に家で金魚を飼ってようが飼っていまいが、構いません。そして別に奥さんや彼女さんがいてもいなくても構いません。

大切なのは、その時その時各々何か事情があって退席するという状況で、しかも角が立たないように配慮しているという事実なわけですから、お断りの常套句が出れば、それに応じた定番の常套句で返す、これ全て大人のお約束で良いと思うのです。

時代は変われどもお酒の席や人付き合いは無くなりません。大切なことだからこそ逃げ道はお約束で作っておくべきだと思うのです。

そして そういう配慮の形式がいずれまた粋な文化となってみんなに根付くといいな


ちなみに金魚鉢の切り絵は自作です。こういうのも定番ですが夏には涼しげで好きなんです。

切り絵、切り紙の作り方はこちらにリンク貼っています。
[clink url=”http://naka3ws.jp/2016/03/11/心がときめくカラフルな切り絵の作り方を紹介!/”]

 

作成者: 仲 高宏

主に日曜大工(diy)やハンドメイドに関するお役立ち情報を発信しています。 電動工具の扱いや、木材の加工方法、便利な補助道具の紹介を記事にしています。 最近は「木彫り」や「切り絵」も始めました。 住まいは古の都、奈良県奈良市、子供二人の四人家族です。