ゾウさんの木彫りをしてて思い出した事

ぞうさんの木彫り
ぞうさんの木彫り

つい最近の事ですが、ゾウをモチーフに木彫りしました。

リアルな感じではなく、コロコロぽってりしたイメージのデザインにしました。

趣味で楽しんでいるだけですが、小さな子供がいる家庭ではこういった可愛いデザインの木製のオモチャなんかがあると明るい雰囲気になるので、そういった意味では少し実益があります。明るく暮らせれば幸せですよね?

思い起こせば、ここ数年の私の行動の基軸 全てが家族が楽しく過ごせるようにという願いから始まっている様に思います。

モノを作るというのは祈るという行為に近いのかもしれません。小さなぞうさんの木彫りですが、無心に彫る中にも何かを祈っているのかもしれません。

「ぞうさん」で思い出しましたが、童謡の定番となっているまどみちおさんの歌詞にもそういった祈りに近い念が込められているそうですね。

いつかの日曜美術館(NHK放送)で特集を組まれていたことを思い出しました。

あのフレーズです。

「ぞうさん ぞうさん

お鼻が長いのね

そうよ 母さんも長いのよ♪」

緩やかなリズムと親しみやすい言葉で紡がれていますので、私は気付きませんでしたが、まどみちおさんはこの詩に反骨的な強い精神性を込めたようなのです。

実は設定的には、お鼻が長くて嘲笑されている子象が、奮起して言い返す場面を描いているとの事です。そして、母さんも同じ様に長いのだと誇っているわけだそうです。

解説されて初めて気付きましたが、このようなメッセージ性の強い詩だったんですね。

ぞうさんの木彫り
ぞうさんの木彫り

そして、これが今回彫ってみた木彫りのぞうさんです。

かなりデフォルメ化されて、長いはずのお鼻や足が短くなってしまっておりますが、ゾウだと分かって頂けますでしょうか?

これだと誇れるはずの鼻が短い為、まどみちおさんのメッセージを壊してしまうかもしれませんね。

でも子供に触れてもらって遊んでもらうためには繊細なデザインではダメなんですね。すぐに壊れてしまいますから。

 

そうか。

あぁ‥文章にアウトプットして改めて気付きました。

私がこの木彫りに込めた想いは、「これは飾りじゃないから、どんどん触れて遊びなさい。ちょっとやそっとじゃ壊れないから」という想いだったのでしょう。

制作段階では気付いていませんでしたが、それがこうしたデザインとして形になっている。

もう一つ思い出しました。

昔あの岡本太郎さんも出来る限り子供に作品を触れさす事を推奨したそうです。何かで読んだ記憶があります。確か「壊れたら、俺がなおしてやるから、子供が触りたがっているなら、触らせてやれ。」だったと思います。

子供の頃、岡本太郎さんという人をテレビで見て、風変わりなオッサンだと思っていましたが、こういう想いだったのかと今にして気付きました。そして奇しくもその風変わりな方と同じことしてるんだなと思うと可笑しく思えてきます。影響されてたんだなと‥

文章に起こすって面白いですね。知らない自分に会いに行ける。

 

作成者: 仲 高宏

主に日曜大工(diy)やハンドメイドに関するお役立ち情報を発信しています。 電動工具の扱いや、木材の加工方法、便利な補助道具の紹介を記事にしています。 最近は「木彫り」や「切り絵」も始めました。 住まいは古の都、奈良県奈良市、子供二人の四人家族です。