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ちょっとだけ角をとりたい時は豆鉋が便利!
- 2016/3/23

豆鉋ってご存知ですか?掌にちょこんと乗るサイズの本当に可愛らしい鉋です。
これです。デザインも非常優れていますね。実はこの小さな体で便利に活躍してくれる道具でもあります。今回は豆鉋の中でも「内丸の小サイズ」の使い方を紹介します。
木工や日曜大工に励んでいると、ちょっとだけ木の角を削りたい時が出てくると思います。
思いきって丸く面取りする場合はトリマーという電動工具が便利なのですが、そこまでいくと大量の切り屑が出るし、大層だと感じることもあるかと思います。
上の画像は電動トリマーと先端のビット、そして丸く面取りした木材ですが、日常生活では見慣れない工具ですので、慣れない方はこの画像を見るだけで少し気が引けてしまうかもしれません。
ルールを守れば危なくはないのですが、使い方を誤れば指の一本ぐらいは簡単になくなってしまいますので、このクラスの工具を使う場合は詳しい方に一度教えてもらうのが良いかと思います。
しかし、豆鉋を使えば、ここまで丸く綺麗な面取りとはいきませんが、安全に木材の角をスッと削ることが可能です。
内丸反りの豆鉋の裏側は上の画像の様に溝が掘られています。そして、この溝に沿って木材の角を削るという仕組になっています。
始めはこのように角が立っている木材も、
2~3回程度で良いので鉋かけしてあげると、角がとれて落ち着きます。
画像だけでは伝わり難いかもしれませんが、これだけでも手に触れた時の感触が全く違ってきます。そして、実際に現物を見た時の印象も大きく変わって来るのが不思議なところです。
とどのつまり、手作りの暖かな印象というのは、こういった作業の上に成り立つ世界なのかもしれません。
ちょっとしたディテールの違いなんですが、重要なポイントなのでもう少し語ります。下手に奇抜なデザインに手を出すより、何気無い単純なデザインでも良いので、適切な角の取り方、面取りを追求する方が、傍目(はため)からは悪目立ちする事なく良いものが出来上がったりします。
ほんの一手間なのですが、そこには作ることの喜びがあります。切り屑というか削り節を見るだけで少し心が和らぐのは私だけでしょうか?
実は角を取るということは見た目だけの問題ではなく、安全性の向上にも繋がります。小さな子供の動きは本当に予想がつきません。特に手の届く範囲のモノであればなるべく丸く仕上げておくことが後々の怪我の防止にも繋がると思います。
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