木を部分的に面取するにはハイスピードロータリーツールが便利!
- 2015/12/13

木材を全体的に面取するにはトリマーが便利だという事は何度か紹介しておりますが、今回は趣向を変え、部分的に丸みを帯びるように面取する方法を紹介します。
上の画像の様に面取する訳ですが、こういう局所的な加工をする場合、余りにパワーが強い工具を使用すると上手くいきませんし、何よりも危険です。
そこでルータやトリマーよりも力の弱い、ミニルータ(ロータリーツール)を使用することになります。
na工房ではDREMEL(ドレメル)社のハイスピードロータリーツール「3000」というモデルを使用しています。このモデルの先端工具の軸は3mm程度のものを使用していますので、普段使用している6mm軸よりもずっと繊細な作業が可能になります。
加工前の木材とハイスピードロータリーツールを並べていますが、電動工具の先端に付いているのが木材を削る為の先端工具です。この先端工具だけを抜き出すと次の様になります。
この螺旋状に溝が掘られている刃の部分で木材を削ります。
何往復か撫でる様に切削すると、少し荒いですが、上の画像の様に面取出来ます。後は少しサンドペーパーで磨くと次の画像の様に綺麗になります。
2~3回の研磨でもこれぐらいの綺麗さにはなります。後は好みに合わせて擦ってあげるとどんどん味わいの深い仕上がりに近付いていきますので、丹念に作業を進めましょう。
どうしても大型の工具だと加工できない場面というのが工作をしてくると出てくると思いますが、そのような時はこのような工具があると知っていると便利ですし、きっと技術の幅がひろがると思います。
(追記)
ミニルータの先端工具は色々な種類があります。先ほどの先端刃物は細い仕様でしたが、下の画像の様に先の丸い三角錐のモノもあります。
その他にも球状のモノや、先端がとがっているもの様々です。
使用している内にどの先端工具がどういう加工にむいているかが分かるかと思いますので、色々と試してみると面白いでしょう。
ちなみに慣れれば、木材の面取りだけに留まらず、この様な感じの木彫り彫刻(カービング)も楽しめます。
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