使われていない時のことも考えてデザインに取り組もう!

カウンターの上は棚になっています
カウンターの上は棚になっています

na工房は日曜大工ぐらいのことしかしていませんが、最近思うところがあり、デザインに関する本を少しあたってみました。本屋でパラパラっとみて、何となく心に引っ掛かった本を購入しました。

「ウラからのぞけばオモテが見える」佐藤オオキ、川上典李子共著

家に帰って読んでみましたが想像以上にハッとさせられる言葉の多い良い本でした。本の中身をあんまり書いてしまうと問題があるでしょうが、今回ほんの一部を拝借いたしまして、思ったことを綴ってみたいと思います。


P.137「モノ作りをする際、デザイナーはそのモノが『使用中』の状態を強く意識しがちですが、実は使われていない時間の方が長かったりします。・・・(中略)・・・モノの『休み時間』とも呼べる、あまり人々の役にたっていない状態を再考してあげることで、新たな展開が見えてくる気がします」。


正直相当ショックを受けました。日曜大工(diy)でものを作るにしても、何となく無意識の内にそういったことを考えながら、作業をしていましたが、ここまで端的にこういったポイントを言葉にする人間がこの世の中にいるということが衝撃でした。なぜ私が日曜大工でモノをこしらえるのかを自分ではない他人に指摘されて気づかされたといった感じです。

そうなんですよね。モノを作るときは、使われている状態だけを考えて作ると上手くいかないのです。ご指摘通り使われていない状態の方が圧倒的に長いわけですから、使われていない時に目障りにならない、いや逆に何か楽しめるようになることを前提に進めていくことで、良いものが仕上がっていきます。

別記事でおままごと用のカウンターを制作した事を紹介しましたが、あれも元々は子供の遊び場を作ることが前提でデザイン制作したわけではありません。子供の手の届かないところに、カッター、はさみ、接着剤などを収納する棚を作りたいという要望から始まっています。

そして、そういった高い位置に棚を作るのであれば、棚の下に無駄なスペースができることになります。どうせ無駄なスペースとして使われない空間が発生するのなら、その空間を子供の遊び場にしてしまえば良いという発想です。

カウンターの上は棚になっています
子供の手の届かないところに棚をもうける
おままごとしている娘
棚の下はカウンターになっていておままごとが出来ます

上の画像を見ていただければ、どういったものであるか想像しやすいかと思います。いわゆるデッドスペースを逆手に取った構造です。子供の手が届かない場所には刃物などの危険物を収納。逆に子供の手の届く範囲の場所には楽しく遊べる空間にする。同じ場所だけれども高さによって相反する二つの要素を組み合わせた例となります。

子供が遊んでいない時でも棚としての機能ははたしていますし、刃物などの危険から子供を切り離しています。

これが単に子供の遊び場としての為だけにリビングに作ったのなら、かなり邪魔というか、スペースの無駄遣いになりますよね。

え?子供が大きくなって遊ばなくなったらどうするかですか?

え~、それはその時に考えます。

もしかしたら掃除用具入れとかになっているかもしれません。

 

作成者: 仲 高宏

主に日曜大工(diy)やハンドメイドに関するお役立ち情報を発信しています。 電動工具の扱いや、木材の加工方法、便利な補助道具の紹介を記事にしています。 最近は「木彫り」や「切り絵」も始めました。 住まいは古の都、奈良県奈良市、子供二人の四人家族です。