大入れ加工で木棚作り!トリマーで溝堀する方法を紹介。丈夫でスタイリッシュな棚を作ろう!

トリマーで溝堀
トリマーで溝堀

以前にクランプと木工用ボンドを用いて木材同士を圧着する技法を別記事で紹介しましたが、今回はこの技法と相性の良い木材加工技術と継ぎ方を紹介しようと思います。

大入れ加工(大入れ継ぎ)といい、古くからある技術なのですが、na工房では特に棚作りの時に多用しています。簡単に説明するとこうです。

  1. 柱や側面部に直角の溝(棚板と同じ厚み)を掘ります。
  2. 掘った溝に棚板をそのままハメ込み、クランプと木工用ボンドを用いて圧着します。

すると強固でスッキリとしたデザインの木棚が出来上がります。

和室の棚(大入れ継ぎで作成)
和室の棚(大入れ継ぎで作成)

このような棚です。かなり収納性が高そうな出来でしょ?ちなみに棚の幅は700mm奥行は350mmあります。ぐらつきは全くありません。

大入れ継ぎ
大入れ継ぎ 拡大図

スッキリした印象に映るのは、通常の棚とは違い、棚受が無いためです。上の画像を見ると想像がつきやすいかと思いますが、側面の溝が棚受の役割を果たしています。

ぐらつきが無いのは、溝にガッチリと棚板がハマり込んでいるからです。

大入加工の図
大入加工の図

上の画像の様に棚の側面に直角の溝を掘っていくのですが、ここで役に立つ電動工具がトリマーという工具になります。ビットと呼ばれる切削用の先端刃物を高速回転させて木材加工するわけですが、今回はストレートビットを使用します。ビットの種類は星の数ほどあるのですがとりあえずは2~3種類お気に入りを見つけて、馴れていくのが良いかと思われます。

トリマーとストレートビット
トリマーとストレートビット

上の画像がトリマーとストレートビットです。左側に見えるストレートビットを電動工具のトリマーに装着し、溝堀りを行います。

トリマーには通常6mm幅のストレートビットが標準付属でついてきますが、棚をはめ込む為の大入れ加工をするなら棚の厚みに合わせた18mm幅や、20mm幅のモノを手に入れると圧倒的に楽になります。しかし、この便利なサイズはなぜかホームセンターにはおいてない場合が多いですので、ネット通販で手に入れると良いでしょう。

スパナでチャックを締め付ける
スパナでチャックを締め付ける

ストレートビットを手に入れたならビットをトリマーのチャックに深く差し込んで上の画像のように2本のスパナで締め付けます。

ストレートビット
ストレートビットを掘りたい深さまで出す。

その後プレート面に対して、上の画像の様に掘りたい深さまで刃を出します。この画像では10mm程度刃が出ていますが、実際作業を進める場合は3~4mmずつ徐々に出し掘り進めて行くと負担が少ないでしょう。

丸のこ定規の応用でトリマー用の定規を自作しておけば、思い通りのラインで溝堀りが可能です。

自作定規をクランプで固定する

手順としてはトリマーで溝堀する前に上の画像の様に定規をクランプで固定します。この時、面倒だからといって手で固定するのは厳禁です。トリマーは進行方向に対して左に逸れていく傾向がありますので手で押さえているだけだと必ずずれてしまいます。

トリマーで溝堀
トリマー定規で溝堀ラインをつくり掘り進める

定規さえしっかりと固定されていれば上の画像の様に綺麗に溝堀が出来ます。溝の深さは10mmほど掘れば棚板をはめた時にガッチリするので良いでしょう。先程も言いましたが、この時一気に掘り進めないで3~4mmずつ徐々に深さを増しながら掘り進めて行くと負担が少ないです。

結構な騒音と木屑と粉塵が舞い上がりますので、ゴーグルと防塵マスクと耳栓があれば安全、快適に作業が進みます。

側面に溝
側面に溝

上の画像の様に、棚板の数の分だけ溝を掘ります。溝の幅は棚板の厚みに合わせましょう。

クランプで圧着
クランプで圧着

後はこのようにステイン系の塗料を塗って、クランプで固定すれば、木棚の出来上がりですが、長尺タイプのF形クランプが最低4本は必要になってきます。あと別の記事で紹介してますがパラレルクランプがあれば、更に作業がはかどると思います。

パラレルクランプ締め付けレバー拡大
パラレルクランプで締め付ける様子

クランプによる木工用ボンドの圧着は24時間あれば充分です。

この一連の作業工程はna工房で一番多用している技術です。身に付けると更に日曜大工(diy)が楽しくなると思います。

作成者: 仲 高宏

主に日曜大工(diy)やハンドメイドに関するお役立ち情報を発信しています。 電動工具の扱いや、木材の加工方法、便利な補助道具の紹介を記事にしています。 最近は「木彫り」や「切り絵」も始めました。 住まいは古の都、奈良県奈良市、子供二人の四人家族です。