暮らしって何だろう?日が暮れてからの生活や家事が自分を支えてくれていると最近感じるのです

  • 2017/2/17

しばらくの間でも家を離れてみると気付くことがあります、例えば出張なんかで三日も家を離れれば、自分から日常的な“暮らし”というものが抜け落ちてゆくのを感じたことはありませんか?

具体的に何が抜けてゆくのかは上手く説明できませんが、とにかく生活のリズムが変わり、自分が自分でなくなるような感覚です。

なぜなんでしょうね?

普段の日常を思い浮かべてみる。

朝‥ご飯を食べたら、仕事をするために外へ出掛ける。そのまま夜まで働いて、そして帰ったら風呂に入って、食事をして寝る。

結局家に滞在するほとんどの時間は食事と寝る時間に費やされる。

出張でも同じ様なサイクルのはずなのにね、不思議‥

そこで出張先にないものって何だろうなと考えてみました。するとプライベートな時間に自分の道具がないことの寂しさに気付きました。

ここにはご飯を炊くためのジャーがない、保温ジャーだ。いつもの箸と茶碗がない、洗い物をするためのスポンジも、皿を拭く布巾や手を拭くタオルもない。いや、タオルはあるけど業者が手入れしているであろうパリッとしたタオルだ。しかし、それではないのです。

ここまで話していて、もっと重要なことに気が付きました。そもそも家事をするための道具がそこにはないのです。

ああ、そうか‥置かれてる道具の質が全く違うのです。全てが家事という日常から遠ざかっているものばかりなのです。

寂しさの原因は日常が抹殺された喪失感なのではないだろうか?

そう考えますと、もしかしたら日々の雑多な家事が人間としての暮らしを形作っているのかもしれないという思いにかられます。

そこには家族としての暮らし、個人の日常があるのです。

家事は実はそれ自体、ひとつひとつはそれほど難しいことではないように思いますが、毎日同じことの繰り返しで、生きていく上では少々面倒な労働で、特に妻には多くの負担をかけていると思います。

しかし、それがなくなると途端に生活感がなくなってしまいます。それは家族が家族でなくなるような、自分が自分でなくなるような錯覚を覚えさせるほどの喪失感を我々に与えるのかもしれない。

世の中には、たまに生活感を遠ざけるというよりも、感じさせないことで上質な暮らしを演出される方がいらっしゃいますが、ぱっと見で面倒から解放されていて羨ましさを感じる反面その蔭に気持ち悪さを感じることはありませんか?

それは日常を奪われてしまっているのに満足そうにしている人間を客観的に見てしまったという恐怖感がそうさせるのかもしれません。

日々仕事に追われ忙殺される自分を一日の内にどこかで取り返す機会があるとすれば、その一つに日が暮れてからの生活があるように思います。

そこには待っててくれるものがあります。

人によって違うとは思いますが、それが家族であったり、道具であったり、犬やネコの場合も、時には何回見ても飽きない大好きな映画や本だったりするのだと思います。

 

ところで“暮らし”っていう言葉について最近「なるほどなぁ」と感じさせられることを聞いたのですが、『“暮らし”という漢字に「日が暮れる」の“暮”という文字があてられているのってスゴいですよね。』ということです。

人の“暮らし”と呼ばれるほとんどの動きはお日様が暮れてから始まるのですから、よくできていると思います。

そのようなわけで帰宅したら、ちょっとでも家事を手伝おうと思います。

お皿とかの水気を布で拭いたりすると落ち着いたりしますよね

仲 高宏「na工房」の管理人

投稿者プロフィール

主に日曜大工(diy)やハンドメイドに関するお役立ち情報を発信しています。
電動工具の扱いや、木材の加工方法、便利な補助道具の紹介を記事にしています。
最近は「木彫り」や「切り絵」も始めました。

この著者の最新の記事

リンク

スポンサーリンク

おすすめ記事1(技術系)

  1. 排水のトラップ
    日立製だけに限らないと思いますが、最近の洗濯機は排水がつまるとエラーで止まる様な仕掛けになっています…
  2. 切り抜き作業の後
    綺麗な曲線で木の板を切断する事が出来れば、diyであってもワンランク上の作品を目指す事が出来ますよね…
  3. ソリにキャスターを取付け完成
    先日ホームセンターでプラスチック製のソリを購入したのですが、今回はそのソリに小さなキャスター(コロ)…
  4. 花粉症用の眼鏡
    丸のこでちょっと木材を切ったりするぐらいならどうってことありませんが、電動トリマーで切削したり、電動…
  5. トラックの荷台で荷物をロープで強く縛りたい時、またアウトドアで木に張力(テンション)をつけてロープを…
  6. 作業台と補助台
    日曜大工の基本といえば木材の加工作業となるのですが、まずは作業台がなければ始まりません。na工房では…
  7. 部分的に丸みを帯びた面取
    木材を全体的に面取するにはトリマーが便利だという事は何度か紹介しておりますが、今回は趣向を変え、部分…
  8. 床拭きに挑戦
    ここ数日の話ですが急に床(フローリング)がつるつる滑る様になりました。床の塗装の具合が悪いのか、冬と…

スポンサーリンク

おすすめ記事2(アートワーク系)

  1. 今回は“白木のキット(市販品)”を用いたマトリョーシカの作り方を紹介したいと思います。自分だけのオリ…
  2. たくさんフクロウのマトリョーシカを作りました
    今回は市販のマトリョーシカキットを用いてフクロウモチーフのマトリョーシカを作ったお話しです。結構フク…
  3. 和室の棚(大入れ継ぎで作成)
    皆さまは棚を自作するとしたらどのような材料を用いて作られますか? 例えばホームセンターに行けば…
  4. フクロウさん完成(木彫り)
    今回は木彫り彫刻でフクロウさんを彫る手順を紹介致します。以前絵本に出てくるコミカルなタッチのフクロウ…
  5. 木彫りのネコ(背伸びのポーズ)
    手作り、ハンドメイドって楽しいですよね? また木彫りでかわいい置物作りがやりたくなってきました…
  6. 玄関脇のワイヤーネット
    ワイヤーネットって便利ですよね。 ちょっと壁に掛けておくだけで色々楽しめます。ホームセンターや…
  7. ちょっとだけまいごのチビフクロウ(木彫り)
    クリス・ホートン氏が手掛ける不思議な色合いの絵本「ちょっとだけまいご」をご存知ですか? 木から…
  8. 消しゴムはんこ「ふたば」完成
    今回はトレーシングペーパーを用いた「消しゴムはんこ」の作り方を紹介したいと思います。材料や道具も10…

リンク

ガーデニングやエッセイ

  1. 庭画像
    na工房の裏手は高い石垣に囲まれており、住み始めた当初はどうしてもその圧迫感に居心地の悪さを感じてい…
  2. 網戸をゴシゴシ洗っています
    当たり前の事なのでしょうが、子供はよく大人の真似をします。良くも悪くも鏡のような感じです。今現在は運…
  3. 今回も決してスポットライトを浴びることのない小さな小さなお話しをしたいと思います。 今は全くの…
  4. 今回は本のご紹介です。 “「フランダースの犬」解説―風車が燃えた秘密―” こ…
  5. セキショクヤケイを切り絵で表現
    突然ですが皆様にはニワトリに関する思い出ってありますでしょうか? ええ、あの赤いトサカがあって…

リンク

応援お願いします!

RSSフィード登録できます!

follow us in feedly

back number 100

ページ上部へ戻る